
昨日に続いて、お子様をネタにした記事です。
あ、どうも店長です。
さて、私のお客様は土地から検討される方が多くいます。
また子育て世代も多いので、結構偏った土地探しをしています。
その中で一番多い要望が『学校の近く』
特に小学校の近くに住むことを希望される方が多く、体感では7割程度の方が学校近くを望みます。
ただ、希望エリアなので探すのですが、多くの方が探しているエリアになるので、中々見つからないし、見つかったとしても人気エリアなので、どうしても価格が高くなりがちです。
そういったこともあり、私の場合大体こういったエリアをやめることをおススメしています。
今回はその理由をお話ししたいと思います。
■子供が住むのはある意味一瞬
まず話の核になるところからお話をします。
お子様がいてこういった学校が近いエリアを探している人に聞きます。
あなたのお子様は何歳ですか?
5歳以下のお子様がいる家庭は、6年間小学校に通います。
それ以上の子はどんどん短くなり、12歳以上の子は1日も通いません。
と言うことはどれだけ長くても、6年間しか学校には通わないのです。
お子さんの人生が80年だとしたら、人生でたったの7%だけの時間です。
確かに大人の6年と比べたら圧倒的に密度の濃い6年でしょうが、それでも6年です。
人生の7%の時間の為だけで、立地を選ぶとしたらちょっともったいないと思いませんか?
■それ以上に大事なのは、環境なのでは?
先程言ったように、学校に近いエリアは人気のエリアなので、土地が高く、またあまり広さがない特徴があります。
理由はやはり高いと売れないし、人気があると言うことは多くの人が欲しいと言うことですので、あまり広い土地で区分するのが難しいことが原因です。
また、小学校は戦前や戦後すぐと言った時期に、当時誰もが集まれる場所に建てられたので、元々が人気の土地で多くの人が所有していたと言うこともあります。
そういった場所では、道路も狭いですし、見通しも悪かったりし、子供の安全の為と思い選んだ立地がかえって事故に繋がったりもします。
また、こういった多感な時期に色々な経験をすることはとても大事です。
私もそうですが、子供の頃に『庭』で行ったことは今でも覚えています。
子供用のプールに、スイカ割り、BBQに、お父さんの車の洗車など。
今大人になって分かるのですが、こういった経験があるので、私の子供にもまた教えることが出来ます。
こういった経験をさせてあげるのも、ある意味親の義務のような気がします。
そういった経験は庭が取れない家ではしづらいと思います。
出来なくはないのでしょうが、今のご時世プライバシーなども考えないといけないですからね^^;
どうして狭い土地ではやりづらいのです。
■土地の価格を下げることで出来る自由を上手に使おう
学校の近くでは土地の価格が高い傾向になるので、そのエリアで土地から家を建てるとなると、高コストになることが多いです。
しかし、そういった立地を避け、コストパフォーマンスに優れた土地を買うと、一気に自由が増えます。
上手にやれば、同じような広さの土地を数百万円も安く手に入れることが出来ます。
そうなると、諦めていた設備や性能、また書斎やランドリーなどを手に入れることも出来るようになります。
また、安くなった分ローンを少なくすれば、毎月の支払いが減り、残ったお金で色々なことが出来るようになります。
貯金をして将来に備えるも良し、投資などに回して将来に向けて楽しみを持つも良し、毎月のようにちょっとした贅沢をしても良し。
と、お金が浮くだけで人生の自由度が一気に変わります。
子供を優先した6年の為に、この自由を失うのは個人的にいかがなものかと思う次第です。
■子供が子供である『今』しか見ないのは止めよう
さて、ここまで話してもまだ学校近くが良いと言う人が多くいます。
ご実家が近いなどの理由が無く、ある意味他のエリアからくるのにです。
そういった方には、これからの現実を一度見つめてもらいます。
お子様は今は小さいかもしれませんし、まだまだ守っていかないと生きていけないでしょう。
遊ぶのだって、親がいないと安心して出来ません。
しかし、たった5年後お子様はどうなっているでしょうか?
5年前は0歳だった子でさえ、もう小学生です。
親無しでは生きていけませんが、遊ぶことはもう親がいなくても出来ます。
では10年後は?
10年前に5歳だった子なら、本気で生きていければもう親の力は要りません。
働くことだって出来る年齢です。
まだ親を頼らなくてはいけない子が多いでしょうが、頼ると言ってもほとんどが金銭的なことで、
多くの事は自分で出来るようになっています。
親はそれを見ても、まだまだ子供じゃん?って思うかもしれないですが、
それはあなたがその子の何倍も生きている大人だからです。
このように10年もすれば、家は子供にとってそんなに重要なものではなくなります。
これに比べ家の寿命は100年ですし、あなたが家を建ててから住む期間は長い方だと60年は住みます。
そして、最後に近い10年は今よりもずっと体が大変な生活を送ります。
こうしてみると、何を優先した家づくりをするべきでしょうか?
ここまで聞いてもやっぱり子供!って人もいるでしょうが、
子育てをもう少し冷静に考えてみる方が良いと私は思います。
一応、私も高校生と中学生の二人の娘を持つ親としての経験から話していますし、多くのお客様のその後を見てきた私だから言える言葉でもあります。
■家は『今』ではなく『未来』の為にある
今日のまとめにもなりますが、家を建てる方皆さんに言いたいことは、家は『今』の為に建てるのではなく『未来』の為に建てるものです。
そして、その未来は誰の為にあるのか?
その未来は家族の為にあるのです。
そして、その家族には当然『あなた』もいるのです^^
さらに言うと、その家に最も長く住むのは、あなた、もしくはあなたのパートナーです。
決して子供ではありません。(家を継ぐとかになればお子さんでしょうが)
だから、誰を優先すべきかを間違えないでくださいね。
そうすることが一番の良い家づくりの方法なのですから・・・・
なんだか締まらない文章になってきたので、ここで締めたいと思います。
今回は、ここまで。
では、また!